東京ネズミ駆除同好会

動物が都市を作る映画『ズートピア』の考察

映画を見る女性
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動物によって作られた都市、それがズートピアです。大人が見ても子供が見ても面白いストーリーですが、実はとても奥深いテーマがあることをご存知でしたでしょうか。

今回はネズミ駆除の観点から見たズートピアの考察についてまとめてみました。

ズートピアのあらすじ☆彡

警察官になることを夢見たウサギのジュディ☆

太古の昔、肉食動物は草食動物を捕食していたので共存などできるような環境ではありませんでした。ところが月日は過ぎ、肉食動物は穏やかになり、両者は共存できる世界になりました。

主人公であるウサギのジュディ・ホップスは警察官になりたいと夢見ていました。そして両親の反対や、厳しい訓練を乗り越えて無事に優秀な成績で警察官になることができました。ところが待っていた任務は、駐車違反の取り締まり…ジュディは相次ぐ肉食動物の行方不明事件の捜査がしたいと上司に訴えますが、取り合ってもらえませんでした。

詐欺師・キツネのニックとの出会い☆

そんなとき、ジュディはキツネのニック・ワイルドに騙されてしまいます。そして行方不明者の一匹がニックに関わっていることを知ったジュディはニックを脅して捜査に協力させます。

やがて行方不明事件にライオンハート市長が関わっていることを知ったジュディ達は市長を逮捕することで事件を解決させますが、ジュディの記者会見での発言により、ニックを始めとした肉食動物たちを窮地に追い込んでしまうことになりました。ジュディはそのことに責任を感じ、警察官をやめてしまいます。

真相解明に向けて☆

田舎に帰ってニンジンの売り子をしていたジュディですが、行方不明事件の真相に気づき、再びニックと共に事件解明に乗り出します。そしてすべては副市長であるヒツジのドーン・ベルウェザーが、ライオンハート市長をはじめとした肉食動物を陥れるために、肉食動物に狂暴化させる薬を使って計画したことだとわかり、今度こそ真犯人を捕まえることに成功しました。こうしてズートピアには再び平和が戻ったのです。

ネズミ駆除の観点から考える『ズートピア』の面白さ

ミスター・ビッグ?

ズートピアのお話には、主要登場人物(?)である「ミスター・ビッグ」が登場します。

行方不明になったカワウソについての情報を追っていたジュディ達は、カワウソが乗っていた車の所有者が、裏社会のボス、ミスター・ビッグであることを突き止め、ミスター・ビッグの敷地内に侵入しますが、見つかってしまいます。捕まったジュディ達の前に強面のホッキョクグマが一匹、また一匹と現れるたびに、ジュディは「あれがミスター・ビッグね!」と推測しますが、ことごとくハズレ、結局ホッキョクグマの掌に乗せられた小さなトガリネズミがミスター・ビッグだと知って驚くという小オチがあります。

ズートピアのテーマ☆

ここにネズミ駆除の観点から考えるズートピアの面白さがあります。

ズートピアは、人種差別ならぬ動物差別や凝り固まったステレオタイプがテーマになっています。例えばウサギは間抜けであり、人参を作ることが幸せであること、キツネはずる賢くて信用に値しないこと、小動物は警察官になど不向きであるということ…。これらのステレオタイプに葛藤し、打破したいと願いながらも、自らのステレオタイプをあらわにしてしまうことにより、世間に大きな誤解を与えて肉食動物を窮地に追い込んでしまい自責の念に駆られるジュディのジレンマが描かれています。

ネズミに対するステレオタイプ☆

巨大なホッキョクグマを従えて、巨大な闇組織のボスとして君臨するミスター・ビッグ…当然大きな肉食動物が現れるだろうと思っていたジュディの前に現れた小さな小さなトガリネズミ。ジュディは驚きますが、案外簡単に受け入れているようにも見えます。それはジュディの中で「ネズミ」という生き物が、体の小ささにも関わらず巨大なホッキョクグマを手下にして、体のハンデを埋めてしまう、それだけの知能としたたかさを持っているというステレオタイプがあったからこその反応なのではないでしょうか。

またこのステレオタイプはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオがあるアメリカの考え方によるものであります。ネズミ被害の大きなアメリカならではの、ネズミに対する畏敬の念をうかがい知ることができるわけです。

まとめ

動物が都市を作る——映画『ズートピア』の考察についてまとめてみました。

こうして考えてみると、ズートピアを始めディズニー作品の奥深さには改めて唸らされるものがあります。何だかもう一度ズートピアを見てみたくなりますね!

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