東京ネズミ駆除同好会

都市の構造や発展とネズミ被害の関係

開発中の都市
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昔の東京の写真を見ると、他の地域に比べたら近代的であるものの、牧歌的風景もたくさん残されていましたが、今ではすっかり様変わりしてしまい、田園風景などはなかなかお目にかかることはできなくなってしまいました。

そんな都市構造や都市の発展は、ネズミとどんな関係があるのでしょうか。

今回は都市の構造や発展とネズミ被害の関係についてまとめてみました。

都市の構造・発展でネズミの生態と被害も変わる

都内のネズミの過去と現在★

昭和40年頃の都内のネズミ捕獲件数の割合は、ドブネズミが90%、クマネズミが10%という結果でした。ところが現在では、自治体に寄せられたネズミ被害の相談件数のうち、種類が特定されたネズミ被害の9割以上がクマネズミによるものという報告があります。どうしてこのような逆転現象が起きたのでしょうか。

東京のネズミの生態の変化★

戦後しばらくは東京都内も田園が多く、路面が舗装されていない場所がたくさんありました。また登るのが苦手なドブネズミにとって住みやすい平屋が多かったこと、下水道や下水溝が普及したことも、ドブネズミの割合が大半を占めていた大きな要因でした。

ところが東京オリンピックを機に、東京にはビルが立ち並び始め、地面はコンクリートで舗装されるようになりました。するとドブネズミにとって居心地の悪い環境になったのです。

逆に立体移動が得意で暖かい場所を好むクマネズミにとっては、軒並みビルが立ち並ぶ東京は居心地のいい環境になりました。

土地の再開発・地下の開発によるネズミの生態の変化★

土地の再開発によって★

一般的に老朽化した建物にはネズミがたくさん住み着いていますが、土地の再開発によって取り壊される建物からネズミたちが一斉に住宅地へと移動することにより、住宅地域でのネズミの被害件数が急増するようになりました。

地下の開発によって★

都市の開発は地上だけでなく地下にも及んでいます。またビル、地下街とも地下鉄の駅と連結し、人間にとっての利便性が上がりましたが、これは実はネズミにとっては営巣場所が拡がるばかりでなく、人間などの外敵から邪魔されることなく広域に移動するための手段となっています。

高層ビルとネズミ★

クマネズミが多勢になった理由1★

もしドブネズミとクマネズミが対峙したら、ドブネズミは一瞬でクマネズミを抹殺できると言われているほど両者の力関係は明らかです。それにも関わらず、都心ではクマネズミが圧倒的に勢力を誇っています。

その理由はやはり高層ビルが関係しているのです。

クマネズミが多勢になった理由2★

そもそもクマネズミの原産地はインドからミャンマーと言われていて、その地域でクマネズミは樹上生活をしていました。ですからクマネズミは高いところを登ったり、飛び移ったりと言った立体移動が得意なのです。

またクマネズミは寒い場所よりも暖かい場所での方が、分娩回数が多くなります。東京の高層ビルのように、一年中温暖な場所はクマネズミにとっては最高の分娩環境であり、そのこともクマネズミの勢力を強めた一因になっています。

クマネズミが多勢になった理由3★

またドブネズミは警戒心が弱く、殺鼠剤が効きやすいため駆除が比較的順調に進みました。ところがクマネズミは警戒心が強く、殺鼠剤が効きにくいネズミも出始めたということもあり、爆発的に増えた時期がありました。またドブネズミという天敵の少なくなった環境というのも、クマネズミが増えた理由として挙げられます。

その他のネズミ被害に関しての記事はこちら → 世界の都市とネズミ被害

まとめ

都市の構造や発展とネズミ被害の関係についてまとめてみました。

私たちの生活が便利になるのに比例して、駆除のしにくいクマネズミが増えていくというのが何とも皮肉な話です。

今後東京オリンピックに向けてさらに再開発が進む土地が増えることにより、ネズミがどうなるか…考えたくはないですが、まだまだ私たち人間とネズミたちの戦いは続きそうです。

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